私たちが何かを学習するときに主にかけるものは3つあります。それは「手間・お金・時間」です。それをかければかけるほど学習の質は上がります。ですが、その3つをすべて十分かけることができる、という人は少ないでしょう。「時間はあるけどお金をかけたくない」。「お金は気にしないけどとにかく手軽な方法で学びたい」。抱える事情は様々です。私の中でもっとも重要だったのは、手間がかからないことでした。準備に手間がかかりすぎると、学習モチベーションが下がることがわかっていました。この記事では、無料・登録不要のwebサイトで英語学習が可能かどうか、検証結果を紹介します。
1.おすすめは「中学英語学習サイト」
今回皆様におすすめする、無料・登録不要のwebサイトは「中学英語学習サイト」です。
英語の学習をきちんと基礎からやり直したい、という方に特におすすめです。サイトはとてもシンプルなUIになっており、中学1年、2年、3年で習う項目に別れており、学びたいものを選んで学習することができます。例えば「比較」の項目では、比較級最上級の文の作り方や、疑問形、不規則変化など、比較に関する文法をまとめて学習することができます。
英語を学習したい人の多くは「TOEICで高得点を取りたい」「英語で会話できるようになりたい」という高い目標を持っています。そういった人たちは基礎的な学習を疎かにしがちです。ですが、英語に限らず学習において、基礎知識の重要さは今更語るまでもありません。例えば、
Do you(?)music?(あなたは音楽を聴きますか?)
この?に入る選択肢として、
「listen」「listen to」があるとき、皆さんは正しい選択肢を選ぶことができるでしょうか。
もちろん答えは、「listen to」です。ですが皆さんの中には、「あれ?どっちだったっけ?」と迷ってしまった人も多いのではないでしょうか。実はこの問題は、中学英語学習サイトで、中学生1年レベルの一般動詞の項目に出てくる練習問題です。確かに英語を話す生活をしていれば、そこまで小さいところにまで気を使わないかもしれません。ですが、TOEICのテストも英会話も、基本的な知識の上に積み上げていくものということを忘れないようにしましょう。別記事では、私が英語学習を挫折した経験もつづっております。挫折をしないために「中学英語学習サイト」はおすすめです。
2.練習問題からやってみよう
先ほど、「基礎知識は重要!」と声を大きく説明したので、「文法やスペルなど基礎知識をとにかく記憶しないといけない!」と感じた方も多いかもしれません。しかし、皆さんの多くは、0から英語を学びなおす必要はありません。なぜなら、もうすでに学習した経験があるからです。何年前になるかはわかりませんが、皆さん学生時代に授業で英語を学んでいたはずです。一説では、「日本人は高校卒業までに1500時間は英語学習をしている」と言われています。皆さんの頭の片隅には、英語を学習した記憶が眠っているはずなのです。
そんな皆さんが英語の文法の学習を始めると、こう思うでしょう。「はいはい、そういえばそうだった」「中学1年レベルの文法なんて簡単にわかる」と。ですが、いざ練習問題を解こうとすると、迷ってしまったり間違ってしまうことも多くあります。なので私はいきなり練習問題から始めるのをおすすめします。迷わず正解を答えることができる項目については、基礎がしっかり身についているということです。その項目はクリアしていると考えて、別の項目の学習に時間を当てましょう。
私は先ほどの「listen」「listen to」の練習問題を実は間違えました。しかし、そのあと文法を見直し、意味を理解して知識として落とし込みました。私は今後この文法を忘れることはないでしょう。別の記事で、「失敗することの重要さ」を説明しましたが、同じように「間違えること」も重要であると言えます。間違えるからこそ、より理解しようと脳を働かせ、単なる記憶ではなく知識として学習内容を理解することができます。
3.実際に解いてみよう:現在完了形
それでは現在完了形の練習問題を実際に解いてみます。
選択肢のうち、「did not go」は、単なる過去形であることがわかります。
Mike did not go to Tokyo. は ”マイクは東京に行かなかった”という意味になります。
この選択肢は除外しましょう。
そして残り3つの「has never been」「never has been」「has never gone」は、どれもが「それっぽい」と感じてしまいます。ではもう1つ選択肢を絞るために、「never」に注目してみます。「never」は”一度も〇〇ない”という意味で、後に続く単語を否定します。否定といえば「not」を頭に浮かべてみてください。「I do not know.」と同じような単語の並びを考えると、「has never been」「has never gone」が似ていることに気が付きます。「never has been」は除外しましょう。
いよいよ2択です。そして結論から言うと、答えは「has never been」です。意味だけを考えるとgoneでも合うように思ってしまいます。このbeen と goneの違いは、行き先が「場所」か「目的」か
で判断できます。場所であればbeen、目的であればgoneです。
マイクは一度も東京へ行ったことがない(場所)→ Mike has never been to Tokyo
マイクは一度も魚釣りへ行ったことがない(目的)→ Mike has never gone to Shopping
4.おわりに
いかがでしたでしょうか。
この記事では実際に、無料・登録不要の「中学英語学習サイト」で学習してみました。基礎知識の大切さを身をもって感じているところです。登録不要の手軽さも学習を続けるうえで重要なポイントです。TOEICの勉強や英会話の学習で疲労を感じている方がおられたら、この記事を参考に、登録不要の基礎勉強でリフレッシュをしていただければと思います。。ご意見やご感想をいただけましたら励みになります。
コメント